つくばリサイタルシリーズ公式ブログ

サロンシリーズ第一回は塙美里サクソフォン・リサイタル! 5月29日(日)アルスホールにて! 購入:teket.jp/1479/11731

ピアニスト小山和さん インタビュー!

 

こんにちは! 先日、実行委員の新メンバーや筑波大学ピアノ愛好会の方も交え、出演者のピアニスト、小山和 (こやま のどか) さんにオンラインでインタビューを行いました!

 

小山和 (こやま のどか)
国立音楽大学演奏学科ピアノ専攻卒業。その後渡仏。パリ国立高等音楽院の伴奏科を審査員満場一致の最優秀の成績で卒業。国際コンクールでの伴奏や室内楽での演奏活動、講習会、録音などを行う。国立音楽大学作曲専修にてピアノ伴奏法、ソルフェージュを担当。

 

小山さんがどんな方で、またどんなことを考えて演奏されているのかが見えてくるインタビューになっていると思います! それでは、どうぞ!

  CONTENTS

 

プログラムについて

美里さんが選曲してくださったのですが、非常にバランスが取れていて、演奏者も良い意味で体力的にも精神的にも追い込まれるとても聴きごたえたっぷりのプログラムとなっております。個人的ないちおしは、ドヴォルザークがとても好きなので、ぜひ聴いてほしいなと思います。また、自分が慣れていないというのもありヴィヴァルディの作品に特に力を入れています。あとシューマンも名曲だと思いますし、どの曲も本当に素敵だと思います。江藤先生の作品は、今まであまりやったことのないジャンルなので、私にとって新境地です。「茜雲」は、目の前に情景の浮かぶような和音遣いであったり和声遣いがある曲で、その情景が自分の目の前だけでなく聴いている人にも、どのように映るのか楽しみな曲です。

 

小山さんのいちおし、ドヴォルザークの楽曲解説はこちら ↓ ↓

recitaltsukuba.hatenablog.com

 

ピアノのいいところ

もちろんたくさんありますが、まず他の楽器と比べてとても音域が広いというのがありますね。そして奏法によってピアノながらにオーケストラの音色に近づけることができたり、色々な可能性を無限大に引き出すことができます。ピアノのほうも、私の色んな可能性を引き出してくれます。

同じ曲でも、例えばフルートと共演するときとヴァイオリンと共演するときとではピアノの音色や性格を変えるのですが、そうした変化に富んでいるのが楽しい楽器だなと思いますね。

 

今回の編成について

じつは私はサクソフォンの方と共演したことは美里さん以外では数えるくらいしかなく、普段はフルートと共演することが多いのですが、サクソフォンには、フルートの華やかさや煌びやかさとはまた全然違ったジャンルでの華やかさだったり煌びやかさ、表情、音色、音楽性があると思います。美里さんと共演していると、常に生き生きしているというか、音楽が生きているという感じがします。

 

塙さんもパリで研鑽を積んだ演奏家のひとり。高い技術力・解釈力・音楽的好奇心に裏打ちされた幅広いレパートリーを持ち、国内外で活発に演奏活動を行う。

 

塙さんとの共演のきっかけ

美里さんと共演し始めたのは1,2年前からで、けっこう最近なんです。出会ったきっかけは美里さんがフランスで演奏会をされたとき、そのピアニストが私の先輩で、その方の譜めくりに行った際にそこで知り合って、日本に帰ってきてから光栄なことにお声かけいただいた、という形です。たぶんそのときには美里さんは私の演奏を聞いたことはなかったと思うんですけど(笑)、だからすごいですよね。

 

今後の展望

私はフランスに伴奏を専門に学びに行きました。日本に帰ってきてからは、作曲、ソルフェージュの分野を教えているので、展望としては、向こうで学んだこと、フランスの伴奏法、ソルフェージュや初見法など色々なことを、もっと日本に広げていきたいというのが第一にあります。それとは別に、色んな方と共演して、刺激し合って、自身の演奏や音楽の可能性を広げたり、色んな音楽に出会ったりして、それを自分が楽しむだけではなく、他の方にも、その楽しさを伝えていきたいなと考えています。

 

伴奏で留学を志したきっかけ

もともと高校生くらいから、自分が一人で弾くというより、一緒に誰かと演奏して音楽を作り上げるという方に興味が強かったというのが一点あります。最初は好きというだけでやっていたのですが、やっぱりどうしてもただ好きというだけでは乗り越えられない壁が色々立ちはだかった時に、ちょうど大学時代に学科でお世話になっていた先生がフランスで伴奏科を卒業された方で、その方の演奏や話を聞き、自分も伴奏に特化した、そしてまた伴奏に特化したと言ってもそれだけではなく本当に様々な事が学べる学校へ行って勉強したいなと思い、留学を決意しました。

 

 

連弾やソロでも演奏されることはありますか?

コンサートでやったことはないですが、遊びのような感じで、初見で連弾や2台ピアノを弾くことはあります。ソロを弾くときは、オーケストラ作品をオーケストラの楽譜を見ながらピアノ一台で弾くということが好きです。たとえば最近はワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」序曲だったり、メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」という曲だったり、グリーグの「ペールギュント」、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」などを弾きました。その時々、「今回はこの楽器の部分を引き立ててみよう」とか「今回はあえてピアノ曲として落とし込もう」とか、ピアノで効果の出る弾き方を色々行ったり来たり考えながら楽しんでいます。

 

合奏とソロの意識の違いはありますか

人と共演しているときは、「自分はピアノパートを練習してきました、それをぶつけます」という弾き方よりは、その人の音楽性や発する演奏から「今回はこうして演奏してみようかな」と、ソリストによって変化させるようにしています。その変化を楽しみながら、人と演奏しているときはとにかく刺激されて、そこから自分の音楽性も新たに育っていくという感じです。

ソロの場合が、大変なんですよね、、(笑)  一人で色んなアイデアを見つけなければいけないので。 オーケストラの曲を弾いているのはそのためもあって、「この楽器ならこう弾くかな」など色々な楽器をもとにアイデアを得ています。あとはその作曲家の時代がどういう時代で、どういう楽器が使われていたかなど、その曲についてひたすら調べながらイメージを練っていくようにしています。

 

演奏時に、自分が座っている位置で聞こえる音と、客席で聞こえる音が違うと思うのですが、どのように対処されているのですか。

リハーサルの時に譜めくりの方に聞いてもらって、音のバランスや響き具合を客観的に教えてもらっています。ホールによっては演奏者側で響いたり、客席側で響いたりするので、ホールの特徴に合わせて演奏するようにしています。初めて演奏するホールやそうした準備が十分にできないときは、弾きながら推測しています。

 

小山さんは演奏するとき、緊張しますか?

共演者の方がいる時は、あまり緊張しません。練習で合わせた時と本番に出る音は少しずつ違うので、本番ではどんな音が飛び出すのだろうか、とむしろわくわくしています。

でも、一人で演奏する時は、今すぐにでも帰りたいと思っちゃうくらいすっごく緊張します (笑) 。緊張対策としては、事前に本番のストレスを超えるストレス状況に自分を追い込む、ということをしています。そうすることで、本番でミスしても「あの時よりはマシだ」と思えるようになりますね。

 

メッセージ

今回のプログラムは、音楽を純粋に好きな方から、くろうとまで、様々な方が楽しめるものになっております。時代も、バロック派であるヴィヴァルディやエマヌエル・バッハから現代ご活躍の江藤先生まで、時代を広く旅行できる形になっているので、時代や作曲家による作曲のスタイルやその作曲家の年代による特徴の違いなどを聴きながら、ゆったりと楽しんで頂けたらと思います。

 

youtu.be

 

インタビュー記事は以上となります!

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さて、いよいよリサイタル本番は今週の日曜日です。

チケットは本日、おかげさまで学生券・一般券ともに完売となりました!

当日は塙さんのサクソフォンの演奏はもちろん、小山さんのピアノの音にもぜひ注目してお楽しみくださいね! 実行委員会一同、みなさまのご来場をお待ちしております!

 

文責:佐藤 (人文3年)