皆様こんにちは。つくばリサイタルシリーズです。
徐々に気温が高くなって、夏の気配が近づいていますね。
いよいよ今週の日曜日、5月21日には第13回リサイタルが開催されます。演奏会を目前にして、ご出演いただく「葵トリオ」さんのCDを視聴する機会を得ましたので、曲や演奏の魅力、感想などを拙いながらお伝えしたいと思います。
【チケット追加!】
第13回リサイタルのチケットはありがたいことに完売しておりましたが、現在追加申し込みを受け付けております!詳細は申し込みフォームをご覧ください。
今回私が聴いたのは、2022年11月に独ヘンスラー・レーベルからリリースされた「Martinu No. 1 & Dvorak No. 3」になります。
白と黒の中に鮮やかなピンクが映えるジャケットも素敵です。
CDは下記のHPよりご購入いただけますので、皆様もぜひご検討ください!
(葵トリオ公式ウェブサイトオンラインショップページに飛びます)
収録楽曲
・マルティヌー:ピアノ三重奏曲第1番 H.193「5つの小品」
- 第1楽章 Allegro moderate
- 第2楽章 Adagio
- 第3楽章 Allegro
- 第4楽章 Allegro moderate
- 第5楽章 Allegro con brio
・ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 Op.65 B.130
- 第1楽章 Allegro ma non troppo
- 第2楽章 Allegretto grazioso
- 第3楽章 Poco Adagio
- 第4楽章 Finale. Allegro con brio
となっております。
各楽曲の感想
こちらは5楽章ありますが、各楽章が短く15分ほどですべて聴くことができます。
リズミカルで明るい楽章と、柔らかく落ち着いた楽章の対比が魅力です。
私は特に第4楽章が好きでした。弦楽器の低い音で始まるのですが、その優しい音がとても素敵です。ぴったりと揃えて奏でられる軽やかなリズムに、思わず頭を揺らしながら聴き入ってしまいました。ピアノとチェロ、ヴァイオリンがするすると入れ替わり、まるで会話をしているような部分もぜひ聴いていただきたいです。
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第3番 ヘ短調 Op.65 B.130
こちらは4楽章あり、全部で40分ほどです。
全体にどこか郷愁が漂うようなもの悲しさがありながら、重厚感のある音の重なり、強弱や高低のメリハリが素晴らしいです。何となくさみしく凪いだ気持ちになる音楽から、フィナーレに向けてのびやかな高音が響き、畳みかけるように盛り上がるので、聴き終わったあとはすっきりとした余韻があります。第2楽章で繰り返されるピアノのメロディーが印象的でした。
演奏の魅力
全体を通して、葵トリオさんの一糸乱れぬ演奏に圧倒されました。重厚な音が3つ以上の楽器に聞こえることもあれば、まるで1つの楽器しかないような気持ちの良い一体感を感じることもあります。それぞれの楽器の音も、曲によって同じ楽器とは思えないくらい音に表情がありました。クラシック音楽に造詣が深い方はもちろん、普段触れることのない方でも間違いなく楽しめると思います。
終わりに
いかがでしたでしょうか。皆様に葵トリオさんの「Martinu No. 1 & Dvorak No. 3」の魅力が伝わっていましたら幸いです。
記事冒頭にもあります通り、2023年5月21日(日)に開催される第13回つくばリサイタルシリーズでは生の演奏をお聴きいただけます。コンサートの予習として事前にお聴きいただくほか、コンサート後に繰り返し聴いていただくのもよいかと思います!
CD紹介は全3回分を予定しておりますので、ぜひお楽しみください!
文責:川端 (実行委員会3年)