つくばリサイタルシリーズ公式ブログ

2024年6月9日(日) 第2回TRSサロンシリーズ『荒木奏美 染みわたるオーボエの調べ』 チケット→https://teket.jp/1479/33549

葵トリオさんインタビュー(前編)

こんにちは!つくばリサイタルシリーズです。いよいよ5月ですね。

先日、お忙しい中時間を作っていただいて、葵トリオさんにインタビュー&リハーサル見学をさせていただきました✨

今回はその中から、インタビューの内容(前編)を皆さんにお届けします。

 

前列は葵トリオ(左から伊東さん、小川さん、秋元さん)、後列は実行委員

 

 

Q1.プログラムの選曲理由

秋元さん メモリアルの年だから、ラフマニノフのトリオは今年やりたいなと思っていて、先に決まりました。何年か活動していてもなかなかやらないのでせっかくだからということもあって。

伊東さん ラフマニノフのピアノトリオは2つあるけれど、もう片方はやったことがあるので。

小川さん 江藤先生の新曲がどういう曲かまだ分かっていなかったので、先にベートーヴェンも決めました。ラフマニノフベートーヴェンもどちらも暗い曲だけれど、ラフマニノフのほうはチャイコフスキーが亡くなって、そのオマージュというか、精神的に暗い雰囲気があって。一方で、ベートーヴェンはみんなが想像するような、「運命」のような、暗いけど力強い意思が感じられる作品。ベートーヴェンのピアノトリオは7曲あるけど、いわゆるベートーヴェンらしさを一番感じられる曲だと思います。同じ暗さでもそういう違いを楽しんでいただけたらなと。

 

Q2.江藤先生の新曲を聴いた感想

伊東さん 今回の江藤先生の曲は、すごくお客さんが聞きやすくてキャッチーなメロディー、リズムがある曲だなというのが第一印象で、クラシックでは無いようなリズムもたくさん使われていて楽しいなと思います。本格的なリハーサルはこれからなんですが、一回やってみた感想としてはそんな感じです。

秋元さん 明るいしな。

小川さん そう。明るくてよかった。2曲ともめっちゃ暗くて……。もっと暗い曲がきたらどうしようと思ってたから(笑)。

秋元さん お互いが映えるからよかった。

小川さん ジャズみたいだし、いろんな表情が見られる。

伊東さん 標題もついてるからイメージしやすいし。

秋元さん 聴く方もイメージしやすい。

小川さん 楽章によってかなり違うからそれも面白いなと思います。……(練習)頑張ります。

 

Q3.今回演奏会を引き受けてくださった理由

小川さん たしか、前に連絡があったけどそのときは無理だったのかな。

秋元さん でも結構前から話はあったはず。

小川さん 新曲があるというのが楽しみな要素で。自分達で選んで弾くことはあったんだけど、コンサートのための新曲は初めてなので、そこが大きな特徴があるシリーズなんだろうな、面白そうだな、と思いました。あとは……つくば行ったことないよね。

秋元さん 行ったことない。

伊東さん うん。初めて行く。あれ、つくばって……。

小川さん VPN

 

委員一同 ……???

 

伊東さん あ、知らない……。外国とかで日本のサイトに入れないときに、VPNを借りて、っていうのを筑波大学が確か……。

小川さん そう。無料でやってくれてる。海外行くと、国内じゃないと見れませんってなるから、それを無料で見せてもらえる。それでめっちゃ名前知ってるな。

 

Q4.コンサートに向けて、いつ頃から練習を始めますか?

小川さん 種類によるけど、トリオは1人の練習では完結しないので、3ヶ月くらい前の結構早い段階で一回リハーサルするのがルーティーンになっています。それで3人で確認してから持ち帰って、また1ヶ月前とかくらいからリハーサルするみたいな感じかな、今は。

秋元さん 3人ともやったことがないような曲をやることもあるので、そうすると直前だけの練習だと、思ってたのと違うことがありがちなので、割と前から一回やって。そのときに、いろいろな曲を同時進行で練習するので本番までどういう順序で練習するのか、計画をなんとなく立てたりしながらですね。1ヶ月前とか、コンサート前になれば集中的にやってっていう感じで練習することが多いかな。時と場合にもよるけど……。

伊藤さん 今回みたいに音源がない曲(新曲)は楽譜が準備でき次第、一回とりあえず音を出すようにしています。

 

Q5.葵トリオで演奏する良さ&大変さ

3人 うーん……。

小川さん 良さは、グループとして組んで、いろんな演奏会に出させていただいてというのをずっと一緒にやっているところはそう多くはないし、お互いに気心がしれているので、演奏のスタイルとか、こういう演奏をするだろうという安心感があるうえで演奏ができること。例えば、慣れていない人とだと、ここ合わせなきゃ、とか音楽以外の雑念を考えなきゃいけないことがときどきあるんだけど、そういうところに頭を使わず、音楽的表現や3人でどんなふうに演奏するかに全振りできるのは楽しいし、弾きがいが感じられる。

大変なことは、緊張することかな(笑)。

秋元さん 時と場合と曲によるけど、僕は1人のときよりは3人の時の方が緊張します。1人だと舞台に出たら全部自分で完結させないといけないので、出たらもうやり切るしかないんだけど、3人だと、もちろん集中しないといけないんだけど、今2人がどう弾くかっていうのをお互いに聞きながら、いっぱいアンテナを張らないといけないので……。それを考えると、3人のときが一番、コンサートでは緊張してる。

小川さん ピアニストならでは。

秋元さん そう。ピアニストの視点かもしれない。緊張……するよ(笑)。緊張してなさそうって言われるんだけど。

伊東さん まず室内楽の良さっていうのが、他の人の演奏に触れたり、意見を聞けたりというところだと思うんですけど、このトリオはさっきも言っていたようにリハーサルをよくするので、その蓄積がされて、他ではできないぐらい緻密な演奏ができるのが良さかな。

大変さは、緊張は本番によって違うからなんとも言えないけど、根詰めれば詰めるほどとしんどくなるときもある。どうしよう……って。

小川さん うまくいってないのに理由がわからないときね。

伊東さん そう。やればやるほど煮詰まって大変なときはね。どうすればいいのかわからなくて大変かなあ。……大変でもないかな、それもそれで良さだけど。

 

 

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今回はここまで!まさかVPNで葵トリオさん筑波大学の縁が見つかるなんて驚きですね。

後編では、お三方の楽器や、大学生時代についてのお話も聞けるかも……!!

お楽しみに〜👀

 

 

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文責:加藤(障害3年)