つくばリサイタルシリーズ公式ブログ

2024年6月9日(日) 第2回TRSサロンシリーズ『荒木奏美 染みわたるオーボエの調べ』 チケット→https://teket.jp/1479/33549

出演者インタビュー① Tp. 辻本憲一さん

 

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こんにちは!つくばリサイタルシリーズ実行委員会です。

先日、お忙しい中お時間を取っていただき、今月開催の第14回つくばリサイタルシリーズにご出演いただく読響ブラスの皆様に、オンラインインタビューをさせていただきました!

今回の記事では、その中からトランペット奏者の辻本憲一さんへのインタビューの模様をお伝えします。

 

辻本憲一さん
 
Q1前回お越しいただいたときに印象的だったことはありますか? 

街がきれいに整理されていて驚きました。もっと緑がいっぱいなところだと思っていたので……。当日は行って演奏してすぐ帰ってだったのでつくばを堪能できなかったのですが、お客さんも温かくて、良い演奏会だったことを覚えています。 

 

Q2オーケストラとアンサンブルの演奏の違いや、気をつけていることは何ですか? 

オーケストラで演奏するときは、数十人の中のパーツとして演奏するので、伴奏の一部分、シグナルの一部分といった全体の色づけをすることが多いですね。アンサンブルになると、一人の音楽家として表現をすることがメインになるので、表現の仕方がより直接的になる感じがします。 

 

Q3練習するときのルーティーン、本番前のルーティーンはありますか? 

完全にルーティーンを決めているわけではないのですが、気をつけていることとして、ウォーミングアップで音出しをするときは大きい音ではなくゆっくり静かな音から始めるようにしています。あとは、本番直前に食事を多く摂ると消化の関係からか集中力がすごく落ちてしまうので1時間半前くらいに少しだけ、おにぎり12つくらい食べるように気をつけています。 

 

Q4ハイトーンが痛い音にならないようにするには、どのようなことに気を付けるといいですか? 

まずは中低音を響きのある音で鳴らせるようにすることが重要だと思います。ハイトーンになるにつれて絶対に力は入ってしまいますけれど、中低音の状態でリラックスして吹けていたら、まだ余裕ができるかなと思います。 

そして、感覚的な話にはなってしまいますが、頭の中にある“どんな響きを出したいのか”のイメージがもっと大事だと思います。これは中低音に対してもそうですが、ジャズをやりたい人、クラシックをやりたい人の頭の中にあるハイトーンのイメージは違うものになってきます。息のスピードや響きの指向性も変わってきますが、それは測れるものじゃないんですよね。だから、こういう座り方や構え方をしたらハイトーンが出るというコツはあまりなくて、それよりも頭の中のイメージをまず持つ、ということが大事だと思います。 

 

頭の中にしかないイメージを表現するのは難しそうですね。イメージを実現できたという経験は辻本さんご自身にはありますか? 

いつも一緒に演奏している仲間がいるので、その仲間がいてこそ成り立つものがあると思います。例えばブルックナーの壮大なコラールを演奏するというときに、自分のイメージを押し付けていても仕方ないんですね。全体でどんな音になったらいいのか、じゃあ自分はどういう音がいいのかを考えて、それがすごく上手くいったときに充実感を得られます。アンサンブルの中でもそういうイメージを持って演奏しています。 

 

Q5トランペットが活躍する曲、この曲を聞けばトランペットの魅力が伝わる!と思う曲はありますか? 

オーソドックスなところだと展覧会の絵がトランペットから始まる曲なので、魅力が伝わると思います。ちょっとマニアックなところだとマーラー交響曲7番もトランペットが活躍してかっこいい曲ですね。他にももちろんいっぱいありますが、トランペットから始まる曲は結構少ないので、マーラー交響曲5番も魅力が伝わりやすいと思います。 

 

Q6トランペットは、どんな人が向いている楽器だと思いますか?  

身体的にも性格的にも、本当にいろんな方がいますね。上手な人がいればその人の性格がトランペットに向いていることになると思うのですが、すごく上手な人でも性格はばらばらです。 

役割としての性格がその人の性格に繋がるようなこともあって、オーケストラでは主席奏者が一番目立つパートを演奏して、セカンドがハーモニーの中に入って土台を演奏する、という役割の違いがあるんですね。セカンドを吹いている方は割とおっとりとした、ナチュラルな方が多くて主席の方のほうが溌剌とした方が多いような気がします。 

 

Q7もし今トランペットに出会った頃に戻ったとしたら、またトランペットを選びますか?それとも他にやってみたい楽器がありますか?  

正直、トランペットじゃなくてもいいです(笑)。もちろんトランペットは好きだけど、他の楽器へのリスペクトが強くて、弦楽器や木管楽器、ピアノの表現力というのは僕らにはないものがあると思います。特にピアノは、ハーモニーもメロディも演奏できるのが羨ましくて、小さい頃習っておけば良かったなあと思います。 

 

☆当日来てくださるお客様へメッセージをお願いします!

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辻本さんからメッセージをいただきました!ぜひこちらの動画もご覧ください!

 

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いかがでしたか?読響ブラスの一員として辻本さんがどんな演奏を披露してくださるのか、ますます楽しみになる内容でしたね!他の出演者の方のインタビューも掲載予定ですので、お楽しみに!

 

文責:加藤(障害3年)