つくばリサイタルシリーズ公式ブログ

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読売日本交響楽団 演奏会レポート②

台風の影響で不安定な天気が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

本日のブログでは、前回の記事に引き続き、つくばリサイタルシリーズ実行委員会の有志メンバーで鑑賞した読売日本交響楽団による演奏会のレポートをお届けします!

今回は、2023年12月16日に開催される第14回つくばリサイタルシリーズでご出演いただくトランペット奏者の辻本憲一さんについて、より詳細にピックアップして紹介させていただきます♪

東京芸術劇場の2階席からの景色。多くの人で賑わっていました。

辻本憲一さんは1998年に東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業し、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者などを経て、2016年より読売日本交響楽団首席奏者として活躍されています。

 

今回の演奏会では、バッハのブランデンブルク協奏曲第2番(BWV1047)で辻本さんがトランペットの独奏を担当されていました。この曲はトランペット・リコーダー・オーボエ・ヴァイオリンの独奏楽器により構成され、なかでもトランペットは辺境伯の名声を讃える象徴として用いられており、高度な技術が求められる曲目となっています。

 

そんなブランデンブルク協奏曲第2番ですが、辻本憲一さんのトランペットは正確かつ丁寧で、とても聞き心地の良い演奏でした。トランペットの難易度の高さの理由として一番に挙げられるのが、音の高さです。曲中の大半がハイトーンで構成されており、最高音はHigh Gにまで達します。にもかかわらず、高音特有の音の鋭さを感じさせない透き通った音色で他の楽器と調和しており、非常に完成された演奏だと感じました。

 

バッハの時代と比べて現代のトランペットは音量が大きく、他の独奏楽器とのバランスを保つことが難しいように感じます。今回読響と初共演となったアンドレアス・べーレンさんによるリコーダーの演奏をかき消すことなく、各々の楽器の魅力がよく伝わってくる演奏で、辻本憲一さんをはじめとする読響の技術力の高さが伺えました。

 

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辻本憲一さんを含む読響ブラスが出演する第14回つくばリサイタルシリーズについて、今後ブログで曲目やチケットに関する情報をお知らせしてまいります。
さらに、演奏会が一層楽しくなるコンテンツも随時公開していきますので、気になる方は「読者になる」ボタンを押してお待ちいただけると嬉しいです!

 

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文責:松浦(社工4年)