ウーム (`・ω・´) バレンボイムとアルゲリッチのモーツァルトはいつ聴いてもカッコいいなぁ
♫ ♪ ♫ ♪
♪ モーツァルト作曲「2台のピアノのためのソナタ」(1781)
ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim (1942-)
指揮者としてもピアニストとして活躍する、現代クラシック界巨星の一人。作曲家への深い洞察に裏打ちされた演奏は厚い支持を受ける。
マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich (1941-)
1965年第7回ショパンコンクール1位。圧倒的なテクニックとエネルギッシュな演奏で、世界のトップ・ピアニストとして活躍を続ける。
Σ (・ω・ノ)ノ ⋑ .. ハッ!..
こんにちは! (`・ω・´) ✧
つくばリサイタルシリーズ実行委員です。
2023年、明けましておめでとうございます🎍
うさぎ年ですね🐇
うさぎ年は、元気に「飛躍」するイメージだそうです
私は今年4年になるので、学生時代ラストの一年として、まさに大きくジャンプできる年にしたいです。あとは、コロナ (←コロナと同時期に入学したのがつい最近のようで3年も経つことに驚きです) の状況も、そろそろ好転する方向に向かっていってくれるといいなと思います。
つくばリサイタルシリーズは、今年もエネルギッシュな一流演奏家の方々をお招きし、みなさまに楽しいコンサートをお届けできるよう躍進してまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします!
さて、いよいよ来たる 1月21日 (土) は
第12回つくばリサイタルシリーズ
「桐朋学園オーケストラ × つくばリサイタルシリーズ
~共に描く未来の音楽~」
をつくばカピオホールにて開催します!
(まだチケットをお求めになられていない方はこちらから! ↓ )
今回の出演者は、シリーズ初の弦楽オーケストラ!
名門・桐朋学園より 16名 (!!) の音大生、そして元新日本フィル・コンサートマスターの経歴を持つ気鋭の指揮者、清水醍輝 (しみずだいき) 先生が、つくばカピオホールで迫力の響きをお届けします!
これまでのシリーズ史上最大の編成であるだけでなく、カピオホールでもまれに見る大編成ということで、舞台もレアな拡張サイズで行います。見ても聴いても、盛りだくさん楽しめるコンサートになることと思います!
また本公演は、総合大学・筑波大学の有志学生団体「つくばリサイタルシリーズ」と、音楽大学・桐朋学園大学の誇る「桐朋学園オーケストラ」とのコラボレーションということで、「インカレ」つまり2つの大学の現役大学生が主体となって織りなすコンサートだという点も注目ポイントです!
(本シリーズ史上にとどまらず、このような例はなかなか珍しいのでは?!)
今回の企画は、桐朋学園大学の先生方の好意的なご協力のもと実現に至り、つくばリサイタルシリーズ一同誠に感謝しております。私たちプロデューサー側として、この貴重な機会が、桐朋学園の学生さんやつくばの学生・市民のみなさんにとって、なにかプラスの刺激になるといいなと願っています!
というわけで、以下この記事では、今回お招きするオーケストラのみなさんと清水先生が研鑽されている、桐朋学園の基本情報についてご紹介したいと思います!
もくじ
桐朋学園の沿革
日本の代表的音大「桐朋学園大学」(本部: 東京・調布) のルーツは、戦後に斎藤秀雄(さいとうひでお)ら当時の楽壇を代表する音楽教育家が手を取り東京・市ヶ谷の学校の校舎を借りて開設した「子供のための音楽教室」(1948-) に遡ります。
小中学生を対象に、音楽家として大成するために必要な楽譜の読み方や演奏の仕方といった「基礎力」を忠実に教えるという教育方針をとり、その成果はまもなく広く知られることとなりました。
一期生 (49人) には、後に世界的指揮者となる小澤征爾(おざわせいじ)や、第7回ショパンコンクール入賞者の中村紘子(なかむらひろこ)、日本を代表するチェリストでサントリーホール現館長の堤剛(つつみつよし)などがいました。(すごすぎます)
当初は小中学生までを対象としていた「子供のための音楽教室」でしたが、すぐに生徒側・指導者側ともに、高校~大学までの一貫した教育システムの必要性を考えます。
そうして新たに本格的な教育の場として調布市の桐朋女子高等学校がこれを受け容れ、1952年に桐朋女子高等学校音楽科 (共学) を開設。その後短期大学部音楽科の新設を経て、1961年、桐朋学園大学!が誕生したのです。
斎藤英雄 Saito Hideo (1902-1974)
チェロ奏者、指揮者、音楽教育者。日本のオーケストラ運動において重要な役割を果たす。1948年、井口基成 (ピアニスト)、伊藤武雄 (声楽家)、吉田秀和 (音楽評論家) らとともに「子供のための音楽教室」を発足し、これを母体に桐朋学園を創立、以後同大学教授を歴任する。バーンスタインにも賞賛された「斎藤メソッド」と呼ばれる指揮法をはじめ、その教育法は後代に大きな影響を与えた。小澤征爾、秋山和慶を中心に門下生らが結成し世界的評価を受ける「サイトウ・キネン・オーケストラ」をはじめ、現在もその功績は息づき受け継がれている。
桐朋学園オーケストラ
清水醍輝先生の指揮による、桐朋学園オーケストラの練習風景!
桐朋学園の歴史においてオーケストラ教育は「子供のための音楽教室」創設当初より力を入れて行われており、小澤征爾、秋山和慶、飯守泰次郎、黒岩英臣、井上道義、尾高忠明、高関健、バレンボイム、フルネ、ロストロポーヴィチら内外の著名な指揮者の指揮、指導を受け、桐朋音楽教育の中心として高度な教育がなされています。
♪ バルトーク作曲「ピアノ協奏曲第3番」(1945)
その実力は、学生オーケストラながら欧米演奏旅行、カーネギーホール創立100周年記念演奏会をはじめ内外で数多の演奏活動を行うほか、国際コンクールのオーケストラ担当を務めたり、アルゲリッチと度々共演し絶賛されるなど、厚い信頼と評価を得ているオーケストラなのです!
「桐朋」(=きりのとも) とは?
ところで、「桐朋」学園とはどんな意味なのでしょう。
桐朋、とうほう、きり・とも . . 、桐の朋友
ハッ..
▴ 筑波大学校章「五三の桐」
なんとじつは、深いところで筑波大学と関係があったのです..!
(な、なんだってー?!) ← 私たちも企画後に知りました
戦後、斎藤秀雄氏が日本の音楽の未来を子供たちに見出し、子供のための音楽教室を開始、のちほど桐朋女子高等学校に音楽科を開設し、それが現在の桐朋学園につながってゆくことを上述しました。
では、その桐朋女子高等学校の起源をたどっていくと、1940年に、教育に関心の篤かった実業家・山下亀三郎 (やました かめさぶろう) の寄付によって結成された「財団法人山水育英会」に端を発します。
しかし敗戦の影響により山水育英会は解散を余儀なくされ、一切を 東京文理科大学・東京高等師範学校 (⇒ のちの筑波大学) に移管しました。そしてあらたに「財団法人桐朋学園」が設立され、桐朋中学校、女子中学校、高等学校、女子高等学校が設置されていったのです。
桐の葉の校章は、東京高等師範学校で1903年より始まり、筑波大学の歴史において現在まで受け継がれている校章であり、桐朋学園は、戦後の混乱期、その成立において深く関わり合った両者の経緯から、「桐(きり) の 朋(とも)」と名付けられたのだそうです!
「桐朋学園オーケストラ × つくばリサイタルシリーズ
~共に描く未来の音楽~」
そういった背景も踏まえ、今回のコンサートには、
今のコロナなど困難のある時代も、かつて戦後の混乱期をともに乗り越えたように、ともに学生どうし力を合わせて、未来を切り拓いてゆこう
という思いを込めています!
桐朋の音楽家たち
桐朋学園の出身者には、
指揮者: 秋山和慶、大友直人、小澤征爾、ヴァイオリン: 諏訪内晶子、高嶋ちさ子、堀米ゆず子、宮本笑里、ピアノ: 江戸京子、亀井聖矢、関本昌平、仲道郁代、中村紘子、チェロ: 上村文乃、堤剛、フルート: 野津臣貴博、ジャズ: 山中千尋、作曲: 高橋悠治、羽田健太郎
などがいます✨(みなさんのいちおしの方はいますか?)
ところで先日のクリスマスイブ、水戸芸術館にてコンサートが開催されていたのですが、
そこに出演されていたチェリストの新倉瞳(にいくらひとみ)さんという方も、桐朋学園出身の方でした!
新倉瞳 Niikura Hitomi (1985-)
スイスと日本に拠点を置き、バロックからクレズマーまで幅広い演奏活動を展開する。2020年度斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。司会、番組ナレーション、音楽劇、演奏家用ドレスのプロデュース等も手掛け、活動の幅を広げながら音楽の素晴らしさを広く深く伝えようとする姿勢は多くの共感を呼ぶ。
クラシックはもちろん、ピアソラ (タンゴ) やクレズマー音楽 (スイス留学時代に触れて以来ライフワークの一つとして取り組んでいるという、東欧系ユダヤ人の伝承音楽) まで、とても惹き込まれる多彩な演奏を披露してくださり、桐朋学園出身の方々が、まさに今を時めいて活躍されているのだと実感しました!
ところで実は、以前に多くのみなさんが実際に目の当たりにしたであろう桐朋学園つながりの方もいらっしゃいます。
この方を覚えていますか?
(?!(笑))
中井恒仁&武田美和子ピアノデュオ
Piano Duo Miwako Takeda & Nobuhito Nakai
欧米、アジア、日本、国内外問わず20年以上のデュオ活動を行う。誠実な音楽性、一糸乱れぬアンサンブルは「真のデュオであり英駿の音楽家」「ナイトの称号を与えるべき音楽芸術」と高い評価を得ている。それぞれのソロとデュオの両部門で国際音楽コンクール世界連盟加盟のコンクールで入賞している、世界的にも非常に稀なピアノデュオ。
そうです、去年、第11回つくばリサイタルシリーズで素晴らしい演奏を披露していただいた、ピアノデュオの中井恒仁さんは、桐朋学園大学・ピアノ部主任教授なのです!
※ご本人の出身校は、東京藝術大学 → ミュンヘン国立音楽大学大学院 → ザルツブルグ・モーツァルテウム国立音楽大学
実はこのたび桐朋学園さんにオファーする機会を頂けるきっかけとなったのは、ほかでもない中井さんからのつながりでした。各方面の先生方も懇意に取り計らって下さり、そうして今回、桐朋学園オーケストラに出演して頂けることとなったのです。(中井さん、清水先生、動いて下さった先生方、ありがとうございます!)
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さて、そういうわけで、今回つくばリサイタルにお越し頂く未来の音楽家たち16名による弦楽オーケストラと指揮: 清水醍輝先生の演奏を聴けるのが、楽しみになってきたのではないでしょうか!
最後に、桐朋学園が生んだ世界的指揮者、小澤征爾氏指揮による弦楽合奏の名曲「弦楽セレナーデ」を聴きながら、この記事を結びにしたいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました!
♪ チャイコフスキー作曲「弦楽セレナーデ」(1880)
深い音楽性・読譜力・集中力、そして人間的魅力に満ちた世界的指揮者・小澤征爾。その根底には、斎藤秀雄のもと14歳から22歳にかけて培った、桐朋教育の原点がある。
みなさまの当日のご来場を、心よりお待ちいたしております!!
文責: 人文3年 佐藤
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よろしければクラウドファンディングについても、ぜひご確認ください ♪