こんにちは、つくばリサイタルシリーズ実行委員会です!
3月5日、日本フィルハーモニー交響楽団第728回東京定期演奏会が開催されました。
第10回つくばリサイタルシリーズ出演のアミューズ・クインテットに所属されている杉原由希子さんは同楽団の首席オーボエ奏者であり、シュトラウス作曲オーボエ協奏曲では素晴らしい独奏を披露されました!
現地に赴くことは叶いませんでしたが、オンラインでの配信を視聴することができましたので、今回のブログではその感想を書いていきたいと思います!
1曲目は、ショスタコーヴィチ(バルシャイ編)「室内交響曲op.110a」。
配信ではありますが、画面越しに緊張感が伝わる演奏で臨場感がありました。弦の音が一体となって、まるで生き物のようにうねり、跳ね、響き合います。その音色に配信ならではのカメラワークによって指揮者や演奏者の表情まで伝わることで、とても迫力のある演奏でした。
杉原さんが登場し、美しい独奏を披露されました。歌うように伸びやかで、繊細な余韻を残すオーボエの音色が、オーケストラの演奏とともに軽やかに紡がれます。
優雅で情感豊かに奏でられる部分と、オーケストラと掛け合うように軽やかな部分が対比的で、変わっていく曲の表情に心が弾みます。柔らかさと同時に凛とした強さを感じる演奏でした。
そして最後の曲はベートヴェン作曲「交響曲第6番『田園』」。
楽章ごとに全く違う表情を見せる演奏に心奪われました。踊るような喜びに満ちた場面から一転、激しく暗い嵐のような演奏が繰り広げられ、多彩な音楽を楽しみました。田園の風景と、その風景のなかで生まれる様々な感情まで伝わる劇的な演奏でした。
久しぶりに体験するオーケストラの演奏、実際に聴くことができず残念でしたが、画面越しでもその迫力に魅せられました。
杉原さんの奏でるオーボエの音色からは優しさや力強さ、儚さなど本当に色とりどりな印象を受け、実際にお聞きするのが本当に楽しみになりました!
アミューズ・クインテットさんも出演する第10回つくばリサイタルシリーズのチケット発売は、3月19日(金)からとなっております。一般・学生問わず事前のお申し込みが必要なのでお忘れなく!
文責:岩永(比文2年)