つくばリサイタルシリーズ公式ブログ

12月12日(金)【小林壱成ヴァイオリン 心震わす名曲との出会い】https://teket.jp/1479/56738

ほのカルテットさんインタビュー~弦楽四重奏団の魅力とは?②

さて、本番まであと3日を残すのみとなりました!

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皆様インタビュー①の方の記事について読まれましたでしょうか?前回に引き続き、インタビューの後半の様子について記事にさせていただきます!



 

Qほのカルテットに対する皆さんの熱い気持ちをお聞かせください!

長田さん:結成した当初は、こんなに長く続くと思っていませんでした。一種の業種形態として続いているとも思っていなかったし。すぐにこういうのなんかやめちゃうんだろうなとは正直思ったんですけど、やっていくうちに自分の知らない世界が見えてきて、足りてなかったり、知らなかったものをほかの3人からたくさん得られることができてきました。そういう意味ではすごい自分を成長させてくれたカルテットだとも思っています。

林さん:続けて七年とかなってきて、音楽面っていう部分でなくても、相手の音楽のことだったり、自分の音楽のことをコミュニケーションをとりながら、ディスカッションできるグループがあることがありがたい。普通のお仕事だと三日間のリハーサルで次本番で終わりです。しかし、僕たちはいい音楽を作るということが目標なので、本番が終わった後のフィードバックもできて、常に考えることに真摯に向き合えることができるのがいい。

いろんな人間がいて、お互いを尊重し合いながらだけど一つのものを作っていく、バランス感覚などを学ばさせていただいている点にも感謝している。

Qほのカルチャンネルを始めたきっかけについて

林さん:ヒカキンを越えたかった!(笑)

というのは冗談で。コロナが出たての時期で、参加する予定だったコンクールがどれも中止になってしまった。その時は、まだ芸大の練習室が使えたため、気軽に動画でも撮ってみようか、というのがきっかけでした。あんまりちゃんとやっていない割には、動画が伸びたので、半年に一回くらい更新するようになりました。基本的には、演奏会をメインにしているため、その中でできる範囲でやっています。あとは、YouTubeを見て新しいファンの方ができたり、逆にきてくださった方が見れるような、そのようなコンテンツを作っております。

Qお互いに印象の変化などはありましたか?

林さん:結成以前から一緒にご飯を食べに行ったりしていたので、印象の変化というのは、あまりないですね。それよりかは、より深く知っていくという感じです。例えば、蟹江くんまた筆箱変えた?のような感じで。もうどのくらいいい人かとか、これが苦手で何が好きでとかはすでに知っているので。でもまあ、最近蟹江くんにすごいなと思うことがあって、ミュンヘンに行った時に【実行委員会注:昨年12月13・14日にドイツ弦楽四重奏連盟の招きでミュンヘンで演奏会を開催】空港やスタッフと英語で喋っていて、このようなメンバーがいてくれてよかったなとか。

Q今年の目標についてお聞かせください

蟹江さん:一昨年、日本にある室内楽コンクールで一番大きい大阪国際に出場させていただいたんですけれども、それでコンクールを終わるということではなくて、まだ年齢的にはまだまだコンクールに出る年齢にはあるので、僕たち4人全員がいろいろな各国、ヨーロッパとかアメリカとかでやっているようなコンクールにもチャレンジしていきたいなっていうふうに思っています。ここから先は個人的な話ですけど、結構カルテット組んでいるとベートーヴェン全曲演奏会とかショスタコーヴィチ全曲とか、でっかいプロジェクトみたいなものがあったりするので、そういったものにも演奏家として単純に挑戦して行きたいなって思いますね。

林さん:僕はさっきも言ったんですけど、2週間ぐらい前にミュンヘンへ演奏に行って、クラシックの良さってなんだろうってざっくり考えた時に、日本でやっている演奏を海外どこに行っても、知っている人がたくさんいるし、あとは知らない音楽家どうしでも、コンサートするってなったらリハーサルを何回かすればできるっていうところがクラシックのいいところだと思います【実行委員会注:12月13日のコンサートではプログラム後半にドイツの名門団体ヘンシェル・カルテットとメンデルスゾーンの八重奏曲を演奏】。僕がコンクールを受けるっていうのはそこにつながるけども、日本以外でたくさん演奏できる機会があればいいなって思います。

Q茨城やつくばで公演されたことはありますか?

蟹江さん:水戸市民会館でしたっけ?読響でいったことはあります。

林さん:僕も水戸でした。割と新しくできたホールで。すごい綺麗な新しいところ。

蟹江さん:あと、小学校とか、筑波の近く、僕の所属しているオーケストラが文化庁公演で、そちらの方の小学校を巡回公演という形で音楽教室みたいなもので回ったりはしました。

Q三曲披露していただく予定ですが、見どころについて教えてください!

林さん:今、生きてる方の作品を演奏させていただく機会っていうのはすごくありがたくて。僕たちが一番初めにすることはベートーヴェンモーツァルトについてで、彼らが思っていることを想像して、それから演奏していく職業です。その中でこうまずどういった気持ちで作ったのかっていうことを、直接会ってお話もできる、というところがまずすごく嬉しいんです。

二曲目のブリテンは、二年前のコンクールでも演奏させていただいたので、僕たちにとっても体にすごく入っている曲でもありますし。二楽章とかもすごく聴いていてドキドキハラハラするような、すごい早いテンポなので。

最後のベートーヴェンのラズモスキー第1番は、クラシックで弦楽四重奏ベートーヴェンって言ったら、有名な曲なんですけど、この曲は文化会館での演奏もあるし【実行委員会注:昨年大晦日に上野の東京文化会館で行われたベートーヴェン弦楽四重奏曲の合同演奏会で、ラズモフスキー四重奏全3曲を担当】。ミュンヘンでも、そうさせてもらったので、僕たちの中でもたくさん経験させていただいた曲でもあります。より説得力を持って演奏できる曲目の一つではないかなと思っているので、その曲が最後にあるっていうところは意味があるかなと思っています。

Qクラッシックが初めてというお客さんもいらっしゃるとは思うのですが、カルテットというものをどのように聞くと楽しめるのでしょうか?

林さん:シンプルだけど難しいところなんですけどね。まあ、その曲を知っていただくっていうのが、一番いいところなんですけども、江藤先生からご依頼いただいた時に、クラシックの、がちのクラシックを聞かせたいっていうとこのオーダーだったので、僕たちが普段やってるリサイタルの内容で、一応お客さんが聞いて聞きやすいものが選んではいるんですけど、その中でも普段クラシックコンサートで演奏するものを、っていうことがまず基盤にあるので。肌で感じていただくというのが一番いいと言いますか。余裕があれば少し音源を聞いていただくとか、ベートーヴェンの背景を聞いていただくとか。そういうことをしていただくとより楽しめると思います。MCをする機会があるのであれば、こういうところが見どころだとかの説明ができるのかなと思っております。

蟹江さん:あと初めて聞くっていう人たちからしたら、生で四本の楽器の演奏を聴けるっていうのは、考え方色々あると思うんですけど、4人いるからどういう音楽ができるのかとか、難しいことはあんま考えずに、4人がどういう役割をしているのかなっていうのにも着目してみると面白いかもしれないですね。ベートーヴェンとかだったら結構古典的にチェロが支えてて、中で2人がなんかエネルギーを貯めてて、弦楽四重奏の顔で、花形で、っていう形になったりするところを、目の前で体感できるというか、そういう楽しみ方もある。作品の違い、響きの違い、ハーモニーの違いは、やっぱり聞いたら結構面白いんじゃないかなとは思います。

 

いかがだったでしょうか?インタビューを終えてさらにほのカルテットさんの魅力を知ることできましたでしょうか?私も実際にインタビューをさせていただき、会話の中のユーモアある返しやチームで演奏することに関する考え方をお聞きすることができて、本番1/25がとても楽しみになりました!

改めて皆様のご来場心よお待ちしております😌

 

文責:2年 高橋