こんにちは、つくばリサイタルシリーズ実行委員会です。
本番まで残り一週間を切りまして、
緊張感も高まってきております。
ということで、出演者インタビュー第三弾
ピアノの高橋優介さんのインタビューをお届けします!
高橋さんで最後のインタビューとなったので、少し慣れてきたかな…
と言いたいところでしたが、まだまだ緊張しました。
Q1.選曲のポイント
Q2.自身の演奏する楽器について
Q3.演奏時に意識していることやルーティーン
Q4.今後の活動の展望
Q5.今回の編成について
Q6.コロナ禍で考えたこと
Q7.他の演奏者と共演することの意義
Q8.ご来場の皆様へ一言
当日プログラムにも一部を記載していますので、
ここでは簡略版でお伝えします。
Q1.選曲のポイント
ベートーヴェンのロマンス1番はとても親しみやすくゆっくりした曲なので、皆様のどかな気持ちになっていただけるんじゃないかと思います。
シューベルトのソナチネは一言で表すと、掌のなかで触れるような感じの美しい曲で、特に終楽章のロンドなんかが軽快で楽しいです。
プロコフィエフのヴァイオリンソナタ2番は、一楽章はゆったりした美しい曲で、その中の対比的に激しい部分とのコントラストが魅力的です。二楽章は激しい曲で、演奏者もスリリングで聴く側もきっと楽しいと思います。そして静かで瞑想的な三楽章から四楽章に入ります。ユニークなキャラクターで絶対に面白い4曲だと思います。
Q2.自身の演奏する楽器の魅力
今回共演するヴァイオリン、ヴィブラフォン、ピアノのなかだったら間違いなく一番皆様が身近に感じている楽器だろうなと思います。何よりも88鍵という、オーケストラの音域よりもさらに広い縦横無尽な音域がやっぱり魅力なんじゃないかな。
さらに、ピアノはソロで演奏するのがイメージ的にメジャーではあると思うんですが、ありとあらゆる楽器と共演できるというのも楽器の魅力だと思っています。
Q3.演奏時意識していることやルーティーン
ピアノは楽譜を覚えてそれを弾かなきゃいけないので、僕はソロを弾くときは暗譜にすごく気を使っています。変わって室内楽になると舞台では僕一人ではないので、会話しているイメージです。相方が本番にだけ少し違うことを入れてきたりするときに敏感に応えられるようにしたいなと常にアンテナを張って、意識して演奏に臨んでおります。演奏の時のルーティンっていうと、僕は本番前にチョコレートは絶対に食べるようにしてます。
Q4.今後の活動の展望
僕はソロだけじゃなくて今後も室内楽の奏者としていろんな方々と一緒に演奏してコミュニケーションをとっていきたいなって思ってます。作曲家、編曲家であるピアニストの山中惇史さんと二人で二台ピアノの176(un sept six アン・セット・シス)というユニットを組んでいるのですが、既存のオーケストラの曲をピアノ二台でアレンジして演奏して、また二人で新曲をかいたりして、ゆくゆくは二人で全国を回ることを目標にしています。
Q5.今回の編成について
小学校、中学校時代に吹奏楽で打楽器を4年間務めていたので、打楽器は割と身近な存在です。でも打楽器の方と共演っていうのは人生初めてなので、打楽器にピアノが加わりヴァイオリンも加わったらどんな音楽になるんだろうとすごくワクワクしています。
Q6.コロナ禍で考えたこと
今までいろんな演奏会に出演して忙しい毎日だったのが突然何もなくなって、学生の時以来久々に家にこもって練習ができる時間がつくれたので、練習ができるという点だけで言えば有意義な時間が過ごせたかなと思っております。今年流行った、音楽会をリモートで上映するっていうのはなかなか面白い企画だなって思って、僕も視聴させていただく演奏会が結構ありました。
Q7.他の演奏家と共演する意義
ひとりで演奏すると自分の好きなことを100%できるんですけど、二人以上になると意見が対立することも多々あって、その意見の対立に何よりやりがいがあるなって思っています。相手は音楽をこういう風に思っているのかっていうこともたくさん勉強させていただけてて、音楽を通じてコミュニケーションが取れるっていうのがうれしくて、幸せな時間を過ごさせてもらえてるなと思っております。
Q8.ご来場の皆様へ一言
コロナの影響で一時は街から音楽会が消えていましたが、再びこうして皆様の前で大好きな音楽を演奏させていただけるという幸せをかみしめて、音楽を持っていきたいと思っております。音楽界は配信とかがいっぱいできて便利だけど、やっぱりホールで生で聞くっていうのが一番じゃないかなと思っています。どうぞ楽しみにしていてください。
動画にもまとめましたので、ぜひご覧ください。
アーティストの方と実際にお話しできるのは本当に貴重で、委員にとってとても良い経験となりました。
アン・セット・シスの公演の感想もお伝えでき、あの場で演奏されていた方とお話しできている、というなんとも不思議な気分でした。
さて、いよいよ本番です!
皆様どうぞお楽しみに!
文責:宮田