あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。
私にとって昨年は様々なイベントがあった1年になりましたが、私にとって大学生活が折り返しとなる今年は新しいことに果敢に挑戦する1年にしたいと思っております。
さて、今回は、第11回つくばリサイタルシリーズで初演される、新曲「Imaginary Journeys for Two Pianos」(江藤光紀作曲)のの紹介をしていきたいと思います。
この曲は3部構成となっており、各楽章でそれぞれのテーマを持った「旅」が描かれています。ここでは現実には存在しない、イメージの中の旅が描かれています。
江藤先生からのお話を踏まえ、私なりのこの曲の解釈をお伝えしたいと思います。
I. Galaxy Express
『銀河鉄道の夜』をイメージしたこの曲は、宇宙への旅に向けて発車の準備が進められると、ベルが鳴って重厚感のある汽車が動き出します。汽車はテンポを上げながら無数の星に構成される宇宙の中を突き進みます。車窓からは流れ星の数々や天体への接近などさまざまな情景が浮かんできます。
II. Arrival at the Virtual City
のどかな田舎町を進んでゆくと、たどり着いたのはサイバーシティでした。そんな煌びやかな世界で、2人の冒険が始まります。ときに慎重に、ときに全速力で2人は街を駆け抜けていきます。
III. In the Breathing Nature
バロック風の舞曲に始まり、風が靡く自然の中を散歩しているかのように曲は進んでゆきます。そして曲はカッコウの鳴き声を合図として舟歌へと変わります。川の流れ、小鳥の囀り、動物の鳴き声といった音が聴こえてくる、そして時に静寂が訪れる、そんな大自然の優雅さ、複雑さ、そして混沌が描かれます。
宇宙・仮想空間・自然という3つの世界を駆け抜ける、全体で20分を超える壮大な旅を思い浮かべながら、2台ピアノによる迫力あるサウンドを楽しめる作品となっています。この曲が中井さん・武田さんの手によってどのように表現されるのか、とても楽しみにしております。
皆様も当日の初演をぜひお楽しみにしていてください!
それでは、寒い日が続きますので体調にはお気をつけてお過ごしください。
文責:松浦(社工2年)
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