こんにちは!
つくばリサイタル委員です
遅くなりましたが、11月18日に行われた「ストラヴィンスキー没後50年 中井恒人&武田美和子ピアノデュオリサイタル ピアノの芸術Vol.6」の公演レポートを書いていこうと思います
曲目はストラヴィンスキー「春の祭典」とB.バルトーク「2台ピアノと打楽器のためのソナタ」でした
私はピアノをやっておりクラシックにはある程度の知識はありましたが、この2曲は初めて聞く曲でした
「春の祭典」では2パートに分かれ
それぞれ周りの様子、そして生贄に出される乙女の心象風景を印象的に表現しており、途中か乙女の心のようにか弱く繊細に表現されていたと思えば、その次には激しくまるで命をすり減らすかのような曲調となっていました。
全体的な曲調としてはラヴェルに近い複雑な和音からなる近現代の曲であり、聞いた時に「こんなのどうやって作曲するのだろう」と思ってしまうほどの複雑な和音で構成されていました。
後半の「2台ピアノと打楽器のためのソナタ」ではお二方のほかに打楽器奏者の岡田全弘さんと齋藤美絵さんが加わって演奏されました。
この曲は3楽章にわかれ、1楽章はピアノの旋律にシンバルがアクセントとなり、ティンパニがより緊迫感を与える曲になっていました。2楽章は静寂な雰囲気だけどどことなく、重々しく緊張感がありました。3楽章は今までの緊張感のある雰囲気とは打って変わって華やかで軽快な曲調になっていました。
この曲はピアノが打楽器の一種のように感じられ、ピアノが出せない音色と音量を打楽器がカバーして、曲全体の音色とリズムのバリエーションが広く、美しい曲となっていました。
アンコールではストラヴィンスキーの「タンゴ」とハチャトゥリアンの「剣の舞」が演奏されました。
「タンゴ」ではカスタネットとタンバリンそしてトライアングルが使われていました。この3つの楽器は私が幼いころ意味もなく鳴らして遊んでいたなじみのある楽器ですが、プロが使うととても魅力的に見え、「(これが本来の使い方なのかぁ)」と感嘆しました。
最後の曲で演奏された「剣の舞」は超々メジャーな曲ではありますが、打楽器がいい味を出しており、やはり名曲は何回聞いても飽きません。
曲に圧倒されることさることながら、演奏者の方にも複雑で激しい曲を弾きこなす技量と体力、そして指揮もなく、ほとんど目を合わせなくとも阿吽の呼吸で演奏していく一体感に圧倒されました。
演奏中は曲に集中しておりとても緊迫感あるオーラを出していて正直怖いと思っていたのですが、曲が終わった後、笑顔でハイタッチをし合っていたところを見て「ああ、きっとこの方たちはとてもいい人なのだろう」と感じ、実際にお会いしていろいろ伺ってみたくなりました!
ピアノ曲を聞き続けてかれこれ20年近くとなりますが、プロピアニストの生演奏は本リサイタルを除いては初めての体験でした
いつもはミュージックプレーヤーでイヤホンで聞いているのですが、やはりピアニストの生演奏は臨場感が伝わってきていいですね
今回の演奏会を鑑賞して、このような素晴らしい演奏者を本リサイタルにご招待出来て非常に光栄です✨
1月のつくばリサイタルを企画者ながら楽しみにしております🤗
中井さんと武田さんが出演される第11回リサイタルのチケット購入方法は以下↓↓のリンクをご参照ください
以上です
文責(生物2年:舩橋)