※第10回つくばリサイタルシリーズチケット発売中!お申し込みはこちらから
※新入委員も募集中!
緊急事態宣言下のGWでしたが、いかがお過ごしでしょうか?
私は地元に引きこもって写真ばっかり撮っていました。
畑では麦に穂が生り、田んぼでは水張りが行われ、ツバメなどの夏鳥もやってきてどんどん夏らしい風景になっていきました。
楽曲紹介も最後となりました!
今回は
木管五重奏のための序曲≪春の小鳥たち≫(新曲)/江藤光紀
を江藤先生からのコメントも交えてご紹介します。
“この曲は今回の演奏会の最初に演奏してもらう曲として3月から4月にかけて作曲しました。
オーケストラ曲の情景描写において、木管楽器は鳥のさえずりを模倣することがよくありますが、この曲もそういったイメージがあります。
例年桜が咲くころには、キャンパスには希望に目を輝かせた新入生のさざめきに包まれますが、パンデミックによる外出制限で昨年、今年ととても寂しい状況が続いています。この曲には、早く賑やかな日々が戻ってきて、みんなが小鳥たちのようにおしゃべりし、行きたいところに行けるようになるといいね、という願いを込めています。
この曲を、初演してくださるアミューズ・クインテットのみなさん、そして大変な状況下で粘り強く公演の準備に取り組んでくれたつくばリサイタルシリーズ実行委員のみんなに献呈します。“
早速音源を聴いたので、曲の感想を伝えたいと思います。
はじめは、後ろの高音部(フルートかな?)が「ラシ♭ラシ♭ラシ♭ラ…」とひらひらと聞こえるのを背景に、低音部が目立つ旋律である落ち着いてゆったりとした曲調です。
まるで寒い夜から明け、朝の陽に照らされた鳥たちが目覚めて活動し始めたような雰囲気でした。
中盤では曲調がガラッと変わり、スタッカートが目立つ緊張感を感じさせるピッチとなります。強い風か天敵が来たのでしょうか?
終盤では、平和が戻ったかのように伸びやかなメロディーへと戻ります。フルートの高音域の音の伸びが鳥のさえずりのようにとても美しく感じました。ベースとなっているホルンやファゴットの低音部の伴奏がいい味を出しています。
最終部分では高音域の木管楽器のやり取りが、まるで小鳥が鳴き交わしているように感じられとてもかわいらしかったです。
全体的な感想としては、明るいけどどこかノスタルジックを感じさせ、過去のおだやかな日常を懐かしむ気持ちになりました。また、一曲の中にいろんな情景が織り込まれており、飽きを感じさせない曲だと思いました。
生演奏を聴いたことは自分もないので、私自身もアミューズ・クインテットによる実演を楽しみにしております!
最後になりますが、本番まであと2週間を切りました…!
我々も来場されるお客様が心地よくご鑑賞いただけるように誠心誠意準備してまいります。
楽曲紹介のpart1,part2,part3,part4はこちらからどうぞ。
楽曲解説Part.1 「Echoing Voices ――弦楽四重奏のための」 - つくばリサイタルシリーズ公式ブログ (hatenablog.com)
楽曲解説part.2 弦楽四重奏曲第2番「うつし世は、ゆめ」 - つくばリサイタルシリーズ公式ブログ (hatenablog.com)
楽曲解説part.3 弦楽四重奏曲第三番《吉祥天の微笑(ほほえみ)》 - つくばリサイタルシリーズ公式ブログ
楽曲解説part.4 三つの寓意劇 ―木管五重奏のための(2016) - つくばリサイタルシリーズ公式ブログ
(文責:生物 舩橋)