こんにちは、今回は高橋優介さん出演 176(アン・セット・シス)公演のレポ第2弾をお送りします!
part1はこちら
高橋優介さん出演! アン・セット・シス 公演レポpart1 - つくばリサイタルシリーズ公式ブログ (hatenablog.com)
↑演奏会の概要や出演者についてはこちらに詳しく書いてあります。
さて、以下感想になります。
今回の演奏会、終わってまず考えたことは生の音楽を聴くことの意味でした。
今年の上半期、新型コロナウイルスによって音楽会は軒並み中止となりました。
その代替手段として、オンラインコンサートが多くの人によって実施されました。
外出のできない状況の中で、観客も演奏者も会場に集うことなく演奏会を楽しむことができる。
画期的なアイデアだと思います。実際に私もyoutubeやその他の配信サイトでいくつかの音楽会やコンサートを鑑賞しました。オンラインだからこそ実現する凝ったカメラワークや演出もあり、大いに楽しみました。
しかし、今回アン・セット・シスのコンサートを聴くことでオンラインと生の音楽体験の違いを感じることになりました。
オンラインと違って、会場全体が音楽を構成しているような感覚を得ました。ダイナミックな演奏の時にはホール全体の空気が揺さぶられるような衝撃。静かで繊細な部分は、客席の静寂までも音楽のなかに取り込んでしまったかのような一体感。
楽器からでる音だけではなく、演奏者の息遣いやホールの空気、客席の気配までもが音楽として感じられ、久しぶりの感覚にくらくらとしてしまいました。
オンラインと生の演奏会を比較し優劣をつけるつもりはありませんが、それぞれによって得られるものは確かに違ってくるのだということを知りました。
この一体感は実際に同じ場で音楽を聴かなければ体験できないものでしょう。
演奏会のプログラムは、もともとオーケストラの作品であるレスピーギの「ローマ三部作」をピアノ2台用にアレンジした作品が披露されました。
オーケストラの作品を、たった2台のピアノで表現してしまうということに驚きでした!
すさまじい迫力と緩急のついた演奏で、176鍵だけで作られる世界に感動しました。
トークではお二人の明るく和やかな掛け合いが披露され、楽しい演奏会でした。
実に約1年ぶりのコンサート体験で、衝撃の連続でした。
生の音楽でしか体験できない雰囲気を皆さんにも味わってほしいですし、なにより高橋さんの生き生きとした楽しそうな演奏をつくばで聴くのが楽しみです。
文責:岩永(比文2年)