推薦のことば・その5
読響ブラス、メンバーのみなさんの横顔を紹介する「推薦のことば」、5回目は初回に今回のアンサンブルの魅力を語っていただいた和氣先生に、尹千浩さんをご紹介いただきました!
トランペットというと、その華やかな音色のおかげでどうしても高音部に耳目が集まりがちですが、アンサンブルを組み立てる上では中声部の安定性も非常に重要です。瞬間ごとの状況の変化を適切に捉え、自分の立ち位置を微調整しながら全体の組み立てをコントロールし、しかもここぞという時には自分自身でも点を取りに行く、サッカーのミッドフィルダーのような役割といえば伝わりやすいでしょうか。トランペットの尹千浩さんは、オーケストラでも第2・第3パートを担当されていますが、添付した動画(ガーシュウィン「3つのプレリュード」・写真下)などでもそのMF的名人技の一端を垣間見ることができます。でもこういう方って、本当はなにを演奏しても上手なんですよね。尹さんはアメリカで活動していたこともあってかブルージーなソロも得意ですし、その一方で民謡などもとても素敵に演奏されます。アメイジング・グレースやアリランの録音がご本人の公式サイト に載っていますのでぜひ聴いてみてください。
(和氣 愛仁 筑波大学 人文社会系・准教授)
尹さんの演奏
また和氣先生にご紹介いただいた以下のページは、本年5月に開催された金管8重奏の映像ですが、なんと今回の読響ブラスのメンバーのうち4名の方々が参加されています!
こんなゴージャスな演奏がつくばに居ながらにして聴けるなんて、いまからワクワクしますね!
演奏会のご案内
今回、尹さんをご紹介くださった和氣先生は、ご自身も学生時代から筑波大学管弦楽団でトランペットを吹かれ、現在も卒業生たちで結成したガンマブラスアンサンブルのメンバーとして、30年以上にわたりユニークな活動を続けていらっしゃいます。
その演奏会が、なんと「読響ブラス」の二日前に開催されます!
ガンマブラスアンサンブル第31回定期演奏会
- 日時:2019年1月12日(土) 18:30開場 19:00開演予定
- 場所:ルーテル市ヶ谷センター音楽ホール(JR・地下鉄各線市ヶ谷駅下車)
- 曲目:
- グリッロ:カンツォーナ第2番
- ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
- ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より
- ブリテン:聖エドモンズベリーのファンファーレ
- プレトリウス:舞曲集「テルプシコーレ」より
- ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」より
- ウォルトン:「ヘンリー5世」組曲
- 料金:全席自由 500円
- お問い合わせ:info@gammabrass.net
concert | Gamma Brass Ensemble
こちらも要チェックですね! 連休は金管三昧で決まり!