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曲目紹介! モーツァルト「弦楽四重奏曲 第19番ハ長調 K.465」

こんにちは、つくばリサイタルシリーズ実行委員会です!

今回はコンサートの曲目解説となります。
今回紹介するのは、モーツァルト作曲「弦楽四重奏曲 第19番ハ長調 K.465」です。

 

モーツァルトといえば「トルコ行進曲」や「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」など、クラシックをあまり聴かない方でも一度は聴いたことがある名曲を数多く作曲している人物ですね。

古典派と呼ばれる、クラシックの中でも比較的前の時代に分類される18世紀に活躍しました。

「神童」などと言われるようにずば抜けた音楽の才能を発揮しましたが、わずか35歳で亡くなってしまいました。

 

彼の最も得意とした楽器はピアノでしたが、ヴィオラを愛し、ハイドンらとともに弦楽四重奏曲を演奏したエピソードもあります。

 

この曲は弦楽四重奏の父と呼ばれるハイドンに献呈された「ハイドン・セット」という6曲の弦楽四重奏曲のうち最後の1曲となります。


一般にモーツァルトは作曲が異様に速く、訂正の跡がほとんどみられなかったという逸話が残っています。

しかしこの曲集にかけた時間は約2年間にもおよび、その草稿にはモーツァルトとしては異例な程の訂正や書き直しがみられたというのですから、彼がこの曲集に対して相当の思い入れと労苦をかけていたのは間違いないでしょう。

 

ハイドン・セット」はハイドンの作曲した「ロシア四重奏曲」に刺激を受けた作品と言われていますが、作曲された年代を見てみると、それだけではなさそうです。

この曲集が作曲された1782年は「魔弾の射手」で有名なヴェーバーの従姉にあたるコンスタンツェ・ヴェーバーと結婚し、またオペラ「後宮からの誘拐」の大成功などにより名声を高めていた時期ですが、同時にスヴィーテン男爵という人物を通してバッハやヘンデルなどのバロック音楽にも触れていたそうです。

「ロシア四重奏曲」についても、ハイドンが「全く新しい特別の方法で作曲された」と言明したとされるように、従来と異なる新しい音楽の可能性を追求してきたものであり、モーツァルトがその精神を受け継いだと考えられるでしょう。

 

さて、そんな「ハイドン・セット」を締めくくる19番には、「不協和音」という愛称がつけられています。
これは第一楽章の冒頭に当時としては非常に斬新なハーモニーがつけられていることに由来します。


この部分を楽譜のミスプリントだと考えた学者もいたと言われるほどの音は、ぜひ会場で確かめてみてください!


「不協和音」という名前から不気味なイメージを持つかもしれませんが、曲全体としては明るくモーツァルトらしい音が中心のため、リラックスして聴いていられると思います。

 

クァルテット・エクセルシオさんによる演奏を、どうぞお楽しみに!

 

(文責K・Y)