つくばリサイタルシリーズ公式ブログ

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作曲家・ドビュッシーと『月の光』について

こんにちは!

つくばリサイタル実行委員会です。

今回は作曲家・ドビュッシー『月の光』(「ベルガマスク組曲」より)について紹介します。

 

ドビュッシーはクロード・アシル・ドビュッシーといい、1862年8月22日にフランスのサン=ジェルマン=アン=レという町で生まれました。

生家は陶器店で貧しい暮らしをしていましたが、ドビュッシーは詩人・ヴェルレーヌの義母モーテ夫人から無償で音楽を習いました。

10歳でパリ音楽院に入学してピアニストを目指しますが、学内コンクールで1等賞が取れず、ピアニストの道を諦めました。

18歳の時、チャイコフスキーパトロンであるメック夫人の伴奏者として各地をまわりました。

パリに戻ったのち、ギローのクラスで作曲について学んでローマ大賞に挑戦し、3度目で賞を獲得しました。

その後、ピアノ曲室内楽曲、バレエ音楽など様々な曲を作曲しました。

晩年には第一次世界大戦が勃発し、大腸癌におかされました。

この頃に「様々な楽器のための6つのソナタ」の作曲にとりかかりますが、1918年に死去し、完成したのは3曲でした。

 

『月の光』は1890年頃に作曲された「ベルガマスク組曲」中の曲のひとつです。

「ベルガマスク組曲」は『前奏曲』、『メヌエット』、『月の光』、『パスピエ』から成ります。

特に『月の光』は映像作品などに用いられることもあり、聴いたことのある方も多いと思います。

この『月の光』には面白い話があります。

実は、ドビュッシーは実際の月の光の様子をイメージしたのではなく、詩人・ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」中の詩『月の光』をきっかけに作曲したといわれています。

実際に聴いてみると、優しく切ない感じが月の光のイメージにぴったりと思うだけに、この話には驚きました。

 

ドビュッシーと『月の光』について簡単にまとめてみましたがいかがでしたか?

以上つくばリサイタル実行委員会でした。

 

文責:M.J